リーダーシップ

リーダーとは、目標を立て、周りと協力し、進捗を管理して、実現に向けて気持ちを整えるもの。これは、組織やチームの中に限ったものではなさそうだ。個人一人一人でも果たすべきテーマであるから、「セルフ・リーダーシップ」というのがあってもよい。自分にできないことが人にはできないだろう。

ちなみに「目標設定」、「チームビルディング」、「管理(統率)」、「動機付け(実行)」という役割について、人によってそれぞれ得意不得意があるようだ。

正確に状況を把握し、的確に判断して計画を練るには緻密な分析と冷静で客観的な視点を必要とするが、それが得意とする人がいる。チームやメンバーの価値観や考え方を尊重しその強みを引き出す人もいる。どんな困難でもグイグイとチームを引っ張る人も、情熱をもってメンバーは鼓舞することが得意な人もいる。

ちなみにコーチングの方法の中に相手をタイプ分けして個別対応するというものがある。その中で「アナライザー」「サポーター」「コントローラー」「プロモーター」と4つのタイプがある。

「アナライザー」とはあまり感情を表に出さず、対話に際して一語一語の意味を正確に捕まえようとする。

「サポーター」は話の内容よりも相手の気持ちを大切にし、相手のために時間を惜しまず付き合うタイプ。

「コントローラー」は、仕事や課題重視で人間関係への関心が比較的低い。

「プロモーター」は、周りにいかに影響を与えられるかに関心が高い。

そのタイプは、褒められ方で嬉しいと感じる違いがあるようだ。

自分が尊敬できる人から褒められると嬉しいと感じるコントローラー。あなたのお陰だとそっと褒められるのが嬉しいサポーター。ただ褒められるのではなく、どこが、何が、素晴らしいか具体的理由が伝わると嬉しいと感じるアナライザー。人前でもなんでも、とにかく褒められると嬉しいプロモーター。ただ褒めるにしても人によって対応を考えないといけない。たかだか4つにタイプ分けしても大きな違いがあるように、人を同じように扱うにはいろいろと支障があるようだ。

そんなタイプに偏ったリーダーはどうやったらリーダーシップを発揮できるのか?

例えば、周りと協力できる関係を作ることが得意なタイプは、それをとことん活かすのがいいのだろう。それ以外の目標設定や管理、動機付けといったことは周りに託すのが賢明ではないか。自分の良さを活かしたリーダーシップスタイルを目指すのが現実的である。

関連記事

  1. 感情の仕組み‐2

  2. 経営者の資質その2

  3. ビジョンメイキング

  4. 株主との関係

  5. 笑顔の意味

  6. ダイバーシティ