かつて関連業界の会合に出席した時のこと。各企業の部長クラス以上の人達で男ばっかり。ダイバーシティとは程遠い。そしてどの参加者と話しても接待かゴルフの話。冗談かと思っていたが、皆さん平日からほぼ毎日のようにゴルフだとか。ほかにやることないのかな?
一方、オーナー企業で二代目社長やその息子の三代目が貴賓席に陣取っている。息子同士が同じ学校だとかなんとか。競合他社同士でも仲がいい。どこかの老会長がお国から勲章をもらったとかで奥様を引き連れて壇上へ。「業界も厳しいところですが、皆さん力を合わせて助け合いましょう・・・」とか。危機感はゼロ。オーナーファミリー達同士が貴族のようで和気あいあい。一方、下のサラリーマンたちは下僕のように貴族たちの顔色ばかりを見ている。
また、ある時「君はファンドの人間かね?俺はファンドが大嫌いなんだ。」とあるオーナー企業の社長。何故かは答えない。「ファンドみたいのが株主になるところころ方針が変わるんだよな。」とまたある社長。異質なものが来ると反発か避ける排他的傾向にあるようだ。
ダイバーシティとは「多様性」のこと。人種・性別・宗教・価値観など様々に異なる属性を持った人々が組織や集団において共存している状態を示す。
それが特に最近とみに謳われるのは、一つは社会構造の変化つまり生産年齢人口の減少により企業にとって多様な人材を受容できる体制が喫緊の課題であること。また、市場のグローバル化に加え、多様な顧客ニーズが顕在化して、それに対応するためには、同質的・均一的組織から脱却する必要に迫られているからだと言われている。
昨年の統計によると
在留外国人は約300万人で総人口の2~3%。
人口の男女比率は女性100に対して男性96。
年齢人口比率では、
10代以下:15%
20代:10%
30代:11%
40代:14%
50代:13%
60代:12%
70代:13%
80代以上:9%
となっている。
かなり荒っぽい計算だが、1000人の従業員がいる会社では、
男性と女性ではほぼ半々の500。そのうち外国人が20名ほどいて、各年代でそれぞれ200名ずついるというのが、バランスがいいのだろうか?
もちろんこれは国内市場をターゲットとしているものに限られるし、女性用商品やサービスでは女性比率はもっと高くなるのかもしれない。また、価値観や宗教といったものはプライバシーにかかわるもので単純には判断できるものでもない。
それでも、仮にこんなバランスの会社であったらものすごく可能性を感じるには私だけだろうか・・・・