コーチングのやり方

実際のところコーチングはどんなことをするか?

コーチングにはクライアントの成功にむけた道筋を示す体系的な仕組みはない。

目標や成功といっても人によって違い、AさんにはAさんの、BさんにはBさんのコーチングのやり方になる。

また、リソース(必要な知識、スキル等々)を棚卸するといってもクライアントが成功するためのもので、したがって実践(学習・習得・補強)できるものでなければならないから人によって全然違う。

例えば、「部下が思うように動いてくれない」と話がある。すると「その状況はあなたにとってどれだけ重要ですか?」と聞き返す。

あるいは、「メンバーが生き生きと働けるような職場にしたい」とすると「俯瞰してみたら今のチームの中であなたはどんな風に映っているでしょうか?」と聞いてみる。

人は、その短い人生経験のなかから成功体験や失敗体験を深く記憶している。また、日常は限られた時間に、限られた場所で、限られた環境(職場)で考えたり判断したり行動している。そのため、その人のモノゴトの捉え方が固定化・限定化さている。したがって、「・・・・・であるはずだ」や「・・・・・であるべきだ」という思考がまず前提にでることになる。

しかし、コーチの思わぬ質問を答えようとするにあたって発した自分の言葉に「ハッ」とすることが浮かんでくる。

つまり、新しい気づきをもたらしたり、新しいあるいはより広い視野で考えてみたり、となる。そうなれば考え方に幅ができ行動に選択肢が増えていく。

ここで初めて必要なリソースを意識し学習し成長する行動へと動き始める。

これはあくまで一つの例である。とにかく行動しなければ目標には近づかない。失敗して学び、成功して次の壁へ・・・と進みながら目標達成へ近づいていく。

こういった歩みを常に寄り添って応援するのがコーチの仕事になる。

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