選ばれるコーチと選ばれるクライアント

コーチを選ぶとき何を基準にするか?

どのコーチもあらゆる人に最適なコーチングができるとは限らない。

やっぱり相性か?

見た目、雰囲気、しぐさ、目線、表情、声のトーンやスピード・・・

しっくりくるか、波長が合うかなどはパートナーとして信頼を許す以上選ぶポイントではある。

では、相性が良ければいいコーチングができるか?

そうとは限らない。

相性がいいからと言って友人関係や夫婦関係が長続きするとは限らない。

最初は相性が悪いと思っていても付き合い始めると、なかなか面白い、刺激がある、味わい深いと感じてくることもある。

少なくとも自分に関心をもって真摯に向き合い、誠実であれば信頼は膨らむ。信頼関係とは徐々に育むものだからだろう。

ではコーチによって違いはあるのか?

コーチとなる人は少なくともコーチングスキルを学び、多くのクライアントとのコーチング経験を持っている。

しかし、コーチにはクライアントとの守秘義務が絶対である以上、それぞれのコーチがどんなコーチングを行っているかは伺い知れない。

また、コーチングでは主体はクライアントであり、クライアントによって個別対応している。

違いはあるのだろうがわからないということが正直な話。

結局、コーチという人間自身の生きざまや経歴、考え方や価値観などで選ぶしかないのかもしれない。

一方で、どんなクライアントがコーチングに向いているのだろうか?

私のクライアントはほとんどが30代後半から50代前半の方である。

ある程度社会経験を積んで次にどこへ向かえばいいか考えている。

人生にはいくつか踊り場があって一旦立ち止まり過去を振り返ってみる。

そもそも何をしたいのか?何を目指すのか?このままでいいのか?ほかにないのか?

自分で自分を追い込んで選択を迫られ藻掻き苦しむ。

それは社会経験を経て個から周りを観ることから周りから個を観るようになるからだろう。

また、この時期はエネルギーをため込んでいる大事なときでもある。

そのエネルギーを何に使って発揮すべきか?

年齢のせいか、置かれた立場のためか、経営者や経営幹部を目指す人が多い。

リーダー的立場に置かれ、さらに高みを目指したいと思っている。

責任が重くなるかわりに周りへの影響も大きくなり貢献度合いも大きくなる。

しかし、人や周りを動かさなければやりたいことが発揮できない。一人では何もできないからだ。

なかなか思うようにいかない。どうしたら人はついてくるのか?

組織マネジメントやリーダー像をどうやって実現するのか?

誰でも望めばコーチングは受けられます。

それでも私はあえてクライアント選びます。

漠然とでも高い志を持っている人。

そういう人が社会をよくすると信じているからです。

そういう人とのご縁こそがコーチとしての財産だと思っているからです。

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