座右の銘

ある時に人から「座右の銘は何ですか?」と聞かれた。今までそんなこと意識したことがなかったので少なからず戸惑いがあった。そこで、日ごろから心に留めている言葉を探してみた。

自分の性格は、我慢強いところがあるものの負けず嫌いでせっかちなところがある。心配性で弱気になったり落ち込んだりすることも。時に我がままで、人の気持ちに無頓着なときもよくある。

若い時は、なんとか人にも自分にも誤魔化したりしたが、自信がなく、人から悪いところや弱点を指摘されるとたちまち反省したり、自己嫌悪に陥ったり、不安でビクビクしていた。

周りにやりたいことを自信と勇気をもってがむしゃらに取り組んでいる人を見ると、うらやましくなったり、恥ずかしくなったりと。

あれから時が過ぎ、失敗やしくじりといった経験を積んできた所為か、なんとなく確かなことが心に留まることになる。

過去の経験から気づいたことは、自分のためだけに考えたり行動したりしたときは上手くいかず、自分を捨てて人や周りのためになんとかできないかと考えたり動いたりすると成功するということ。そして、その成功の結果で自信が徐々についてきたということ。

自分のことは忘れて、人のためを思って努力すると、物事は良い方に動き、成果が生まれ、何であれ何かを達成でき、そして強くなっている。強い心をもっていると何故か自由な気持ちが生まれ居心地がよい。

そんなことを考えていたら次のような「座右の銘」が浮かんできた。

「謙虚(我欲や自我を無くせば)」であれば強くなれる。

「感謝」を忘れずにいれば幸せになれる。

「笑顔(自信と敬愛)」があれば自由になれる。

人生で迷いが生じた瞬間や決断が必要なときに、立ち戻って自分が頼りにする信念の言葉である。

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