経営者の資質

セミナーや勉強会でも、また個別にいろんな人から「経営者の資質」について聞かれる。

そのときまず「誰でもなろうと思えば経営者になれます」と答えるようにしている。

もちろん大企業の社長には誰でもなれるものではない。

でも、一人で会社を立ち上げることもできるし、そのあと数名の社員が加われば立派な経営者である。

おそらく質問の本当の趣旨は「成功する会社の経営者とは?」を聞きたかったのだろうと思う。

では、成功する会社とは?

事業が大成功してどんどん規模が大きくなっているということだろうか?

それでも数年したらつぶれてしまったらどうだろうか?

私が思うに成功する会社とは将来にわたり持続的に成長し続ける会社ではないか。

それでも、誰が将来まで予測できるだろうか。

名経営者と呼ばれる人がいる。

しかし、名経営者と言われる人が失敗するケースは多々ある。

一方、愚鈍な経営者であっても成功している会社もある。

たとえトップが愚鈍であっても周りが支えて、どんな環境の変化にも柔軟に対応し、戦略を見直し、体制ややり方を切り替え、社員のやる気を維持していれば会社は続く。

それでは、会社の成功とは経営者の資質とは関係なく、周りが支えあって変化に対応できれば可能なのだろうか?

たしかに資質溢れるワンマン経営者の場合、彼のミスで会社は大きく崩れることもあるし、たとえ彼がいる間は順調だとしても去ったあとはダメになったりすればそれは成功とはいえないのかもしれない。

それでは経営者の資質とは会社の成功とはつながらず、ただ経営者に選ばれるための要件みたいなものなのか?

もしそうならばリーダーとして発揮する素養ではなく、リーダーとして選ばれる素養みたいなものかもしれない。

期待感や可能性を感じるもの。

それであるならよく教科書に載っているように経験・知識・スキルの範囲で敢えて私に聞く必要はないのでは。

まあ、理屈ばかりではつまらないので、あえて私見をのべると、「経営者の資質」とは会社によって違うと思う。

何か一般的な共通した資質なんてないのではないか。

しかし、私が社員だとしてリーダーに望むものを一個選べといわれたら、やっぱり「志の高い人」。

個人的な趣味だが、「のぼうの城」という小説が好きだ。映画も何回も観た。リーダーというものを考えさせられる。

関連記事

  1. ホワイトボード

  2. メンターとコーチ

  3. コーチングのやり方

  4. コンフリクトから生まれるモノ

  5. 常識とは?

  6. 一つの会社に長く勤める意義